土木・環境工学科学生の国際力強化

1. 国際力の強化を目指す東工大土木・環境工学科

君たちの世代には国際力が必要です。日本の企業も世界に向き合わないと生きていけません。これは海外で活躍しようとする技術者だけの問題ではなく、国内で仕事しようとする技術者にとっても重要な問題です。英語力が劣るためにビジネスチャンスを逃した事例が多数あります。世界がグローバル化し、国際標準の中で仕事しようとするとき、英語力が低いままでは太刀打ちできないからです。君たちのキャリアパスの形成には、自分への投資として国際力強化が求められています。実力をつけることが重要です。国際力強化を目指して、土木・環境工学科では以下のプログラムを実施しています。

2. 土木・環境工学科 海外体験研修及び短期海外語学研修制度

自らの身を海外に置き、英語でコミュニケーションをとる海外での滞在経験を得ることは英語強化に有効です。海外経験を通じて認識できる英語の必要性は海外滞在中のみならず、帰国後の英語能力向上に対するモチベーションの増大にも大きく寄与するためです。海外体験研修及び短期海外語学研修制度は英語能力向上に対する学生の取り組み意識を高めることを目的にした土木・環境工学科独自の制度です。

1)研修内容

研修には以下に示す2種類あり、応募学生が自由に選択できます。

【海外体験研修】
・ 体験研修先:応募学生が自由に決定して良い。日本を除く全ての国が対象となる。
・ 海外体験研修期間:出発日、帰国日を含めて5日間以上

【短期海外語学研修】
・ 研修先:米国もしくは英国の大学が設置している語学研修機関
・ 研修期間:1ヶ月~3ヶ月(語学研修機関による)

2)採択人数

【海外体験研修】 最大3人(毎年)
【短期海外語学研修】 1人(毎年)
なお、海外体験研修を行った学生は次年度に短期海外語学研修に応募可能ですが、一度、短期海外語学研修を行った学生は海外体験研修や再度、短期海外語学研修に応募することはできません。

3)対象学年

土木・環境工学科学部2年次及び3年次の学生

3.留学経験者との交流会の実施

留学経験者との交流会を以下のように開催しています。

対   象:
学部2~4年生
プログラム:
土木・環境工学科における英語力強化プログラムの紹介
海外体験研修及び短期海外語学研修経験者、留学経験者の発表
留学経験者との交流会

4.優れた卒業論文発表に対するKimura Award(木村賞)の授与

土木・環境工学科では、卒業論文の発表は英語としています。さらに、概要を英語で執筆し、発表だけでなく質疑も英語で行った学生はKimura Award(木村賞)の受賞対象としています。表-1 に示すように、Kimura Award の受賞要件は、1)卒業論文の内容が表彰に値するレベルに達していること、2)概要を英語で執筆すること、3)発表ならび質疑を英語で行うこと、の3 点です。
Kimura Award は学長賞、学科長賞とのダブル受賞が可能です。

学長賞・学科長賞については「学科・専攻 表彰者」をご覧ください。

木村孟先生

木村 孟 先生
東京工業大学 栄誉教授 1938年(昭和13年)~

略歴
昭和36年日本鋪道に入社。昭和40年6月東工大土木工学科に助手として着任され、昭和43年9月に助教授、昭和57年3月に教授に昇任されました。木村先生も土質研究の立ち上げに故山口伯樹先生とともに取り組まれ、平成8年3月に名誉教授として退職されるまで、33年の長きに亘り多くの卒業生の指導に当たられました。木村先生は、東工大の工学部長(平成4年4月~5年10月)、学長(平成5年10月~9年10月)をお勤めになられ、学科のみならず東工大の発展にも大きく貢献されました。平成24年度には、「地盤の力学挙動に関する研究」の学術業績に対して、日本学士院賞を受賞されました。平成25年秋の叙勲では、瑞宝重光章を受章されました。

表-1 Kimura Awardの受賞要件と特徴
賞種別 学長賞 学科長賞 Kimura Award
評価項目 成績+卒論発表 成績+卒論発表 卒論発表
発表 英語 英語 英語
質疑 英語、日本語も可 英語、日本語も可 英語
概要 英語もしくは日本語 英語もしくは日本語 英語
重複受賞 Kimura Awardとの
重複受賞可
Kimura Awardとの
重複受賞可
学長賞もしくは学科長賞との
重複受賞可。単独受賞も可

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